OLAL Web Photo Exhibition

子ども写真家の紹介

写真を撮影した子ども写真家をご紹介します。
彼らは全員、OLALが実施した写真撮影を行うワークショップに参加した子どもたち。

子どもたちはこのOLALのワークショップの中で、児童労働問題および子どもの権利・責任を学び、カメラの扱い方を練習します。そして、自分の暮らす街や村などに出て児童労働の現状を捉える写真を撮影し、その写真によって児童労働問題を市民社会に訴えています。

集合写真

アントニー(Antony)
現在14歳の彼は、3年生で学校をやめて、小さな露店で2年間物を売る仕事をした。その後、祖母の勧めでアプサという働く子どもたちのためのホステル(NGO)で勉強するようになり、7年生の州試験に合格した。その後、家に帰った途端に仕事をするように言われたので、看板書きの仕事を1年ほどした。その後、友達に連れられて、ボーンフリー・アート・スクール(BAS)に通うようになり、BASではリード・ドラマーとして活躍している。彼は将来、ダンスの先生やプロのドラマーになりたいと考えている。「僕のように路上から来た子どもたちに学べる機会を与えたい。」と話していた。(2006年4月現在)

アルン(Arun)
13歳。8年生。アーティストユナイテッドで活動。2003年4月の第1回OLALワークショップを受けており、それ以来写真を撮り続けている。シティー・マーケット、シワジナガール、MGロード、エディユールで写真を撮った。彼は写真撮影をするまでは、カメラがどんなものか知らなかったが、ワークショップが終了した頃には一眼レフを完璧に使えるようになった。写真撮影や子どもへのインタビューを熱心におこなった。インタビューをした後、彼は子どもたちが働くことを強いられている現実に対して暗い(悲しい)気持ちになった。児童労働問題に関心があり、自ら働く子どもたちに話しかけNGOや学校へ連れていくという行動を取っている。(2004年12月現在)

活動風景

ディヴィヤ(Divya)
彼女は17歳、現在高校入学先を探している。シティー・マーケットやジャイナガールで写真をとった。写真を撮ると同時に、雇用主に対して、子どもは教育を受ける権利を持ち、働くべきではないということを熱心に説明していた。(2003年12月現在)

ハリシュ(Harish)
彼は17歳で、現在PUC2年生。バンガロール駅とティラカナガールで写真を撮った。写真撮影の傍ら、インタビューを通して、人々が厳しい生活を送っていることを知った。ある時、スラムで出会った子どもがお腹を空かしていたので、幾らかのお金をあげた。彼のカメラに収まった子どもたちは、自分たちの生活状況を政府に伝えて欲しい、と彼に述べた。(2003年12月)

ラクシュミ(Lakshmi)
彼女は 19歳、理系大学の1年生。ガンディ・バザールとエディユールで写真を撮った。彼女はワークショップで協力的でしっかり用意を行った。ワークショップの後、人々との交わりを通してはじめて人の深い内面を理解できることに気づいた、と語ってくれた。(2003年12月現在)

サルワナ(Sarvana)
彼は18歳で、 現在PUCの2年生。彼の母親は路上でバナナを売っている。ラマナーガラムとジャイナガールで写真を撮った。良い写真を撮るよう努力をし、一生懸命がんばった。撮影をする傍ら、自分が9年生のときから4年間働いた経験を思い出した。ここに一人の小さな写真家が生まれた。 (2003年12月)

活動風景
活動風景

シャンタクマール(Shathkumar)
15歳。3ヶ月債務奴隷として働いていた。母親が自殺したため、父親が仕事場へ連れて行った。動物の世話、掃除、蚕工場でも働いた。現在はジヴィカで7年生の勉強をしている。将来の夢は警察官になること。警察官になって債務奴隷をこの国からなくしたいと語っている。(2004年12月現在)

タルケシュ(Tharkesh)
アネカール村出身14歳。5年生まで勉強したが、家で問題があったので学校を辞めた。彼の伯父が営んでいるチキンショップで半年働いた。チキンを洗う仕事し、一日25ルピーもらっていた。父親はアルコール依存症で失業中。ジヴィカの先生に連れてこられ、ここで弟と共に勉強をしている。(2004年12月現在)

協力NGOの紹介

子ども写真家の中には、インドのNGOに所属したり、NGOの施設を利用する子どももいます。OLALは、このようなNGOと協力して、子どもが写真撮影を行うワークショップを開催することもあります。
ここでは、そのような協力NGOの一部をご紹介します。

ジヴィカ(Jeevika;Jeeta Vimukuti Karnataka;債務奴隷解放カルナタカ)
カルナタカ州から債務奴隷とカースト制度を廃絶するために活動をしている。債務奴隷とは、祖先の時代から借金をし、それを返済するためにただ同然で働かされる。家族を養うため借金をし続ける。よって、その債務と搾取の悪循環から中々抜け出すことができない(たとえば、Rs.10000ルピーの借金をし、1年間債務奴隷となる。休みなしで一日12〜13時間働かなければならない。農業の分野での規定されている最低賃金は一日50ルピーなので、一日8時間、年間300日働くとすると実際は、15,000ルピーが給料となる。しかし、10000ルピー既に借金をしているので、それを返済するために働かなければならない。)債務奴隷禁止法という法律があるが、機能していないためジヴィカが政府に働きかけている。

活動風景

ジヴィカにいる子どもたちは、かつて債務奴隷として働かされていたり、働いていた子どもたちである。正規の学校に戻れるようジヴィカ独自の教材を使用するブリッジコースを設けている。また、2004年4月30日には、「マッカラ・ハックガラ・ラクシャーナ・ヴィディケ(Makkala Hakkugala Lakshana Vidike子どもの権利を守る会)」という組織をジヴィカの子どもたちは立ち上げる。

ジェノトサヴァ(Janothsava、“人びとの祝い”という意)
バンガロールを拠点に芸術活動を通して社会を変えていこうとするグループ。

活動風景

アーティストユナイテッド(The Artists United)
プロのアーティストが結集し、アートを通して社会問題に取り組むグループです。アートが社会を変える力を持っていることを信じて、彫刻、演劇、ダンス、音楽、絵画、写真、映画などを通して特に児童労働問題に力を入れています。参加者の大半は学校や大学へ行っている子ども・若者ですが、中には過去に働いていたり、路上で暮らしていた経験を持つ子どもたち、現在も家事労働者として働いている子ども(学校へも通っている)、ドラッグ中毒から回復した子どもたちも参加しています。





「働く子どもの『遺産と伝説』キャンペーン」
(Of Legacies and Legends:OLAL)について

■「働く子どもの『遺産と伝説』キャンペーン」(OLAL)とは

OLALは、「写真」を通して児童労働のない世界を目指し、2003年4月より、インドと日本を拠点に活動しています。OLALの名前には、祖先から受け継いだ負の遺産(Legacies)、すなわち貧困や親までの代の借金など生まれた環境に縛られる子どもたちが、その困難から自分を解放し、子どもとして持つべき権利を獲得する歴史を築き、そして新たな伝説(Legends)を作り出していくという想いが込められています。

■ OLALのビジョンとミッション

OLALは、児童労働がなくなり、子どもたちの権利が守られ、子どもとおとなが共に尊重しあうことができる社会を目指します。そのために、OLALは、子ども自身が児童労働の問題や子どもの権利について知り、それに対して行動できるよう「子どものエンパワーメント(力づけ)」を図ります。また、児童労働の問題解決に向けて、子ども自身が声や意見を発信し、「市民社会に伝える」ことを目的としています。

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